asamoyake821の日記

とあるオタクが好き勝手書くひとりごとだよ

「サマーサイダー」と城ヶ崎美嘉ちゃんのこと

※これはあくまで個人の考えであり感想になります

 

はじめに

まず、今更なのですが「サマーサイダー」と美嘉のことはでた時点で書こうと思っていたものでした。遅くなったのは一番はちゃんと一気見したかったからです。申し訳ありません。あとノワール莉嘉ちゃんきちゃったのも

大前提として「サマーサイダー」のイベントコミュのメインはこの楽曲を歌っている乙倉悠貴ちゃんと久川颯ちゃんのふたりの心の成長が主な内容となっています。これが本当に素晴らしいものなので全人類見てほしい。

今回の本題は「サマーサイダー」のイベントでなぜ城ヶ崎美嘉が出てきたの?ということです。

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結果から先に言うと美嘉が出たことは偶然ではなく必然だとおもっています。

 

①颯ちゃんの伏線は既にはられていた

まずは美嘉の話ではなく、久川颯ちゃんに起こったことからです。颯ちゃんが歩んだ道と伏線は「サマーサイダー」の話に通ずる内容が含まれているからです。

それは、颯ちゃんがアイドルのオーディションを受けた時点ですでにはじまっていました。

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オーディションを受けた段階ではまだ颯ちゃんはみんなに好きって言われたいけどほんとは…のあとで言い淀んでいます。

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予習もしたし完璧に出来ていたでしょ!はーってすごいでしょ!と言う颯ちゃんを前に、ダンスレッスンを見た段階でPちゃんはできてはいるけど気づいてほしいのはそういうのじゃあないんだけど…という反応をしています。なぜ颯ちゃんにそういう反応をしたのかは後々わかります。Pちゃんは颯ちゃんがもつ危うさにこの時点で気がついていたのかもしれません。

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宣材写真を撮ったカメラマンさんもいい子なんだけど思っていたより仕上がりが普通でもったいないという表現をしていますね。

 

ストーリーコミュ(いわゆるソロ楽曲追加コミュですね)の久川颯ちゃん回のあらすじがこちらです。タイトルをすごく雑い感じで直訳すると「それは彼女の意思(決意)」…そしてこのあらすじ…フラグでしかない…

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颯ちゃんとアイドル活動をしていくうちにPちゃんは決意を決めました。

間違いない、颯は今以上に輝くことができる。でも今の颯のままではダメだ。颯なら時間がかかっても答えを見つけることができると。

颯ちゃんが抱えている問題点の1つもPちゃんはわかっていました。

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誰かに褒められたり、答えをもらったりして安心しようとするのは颯の悪い癖だ。颯は自分自身と向き合うとき。颯のソロ曲も出来たしいい機会だ。颯のソロ曲は颯のもの。答えは颯の中にしかない。颯に考えてもらおう。颯にとって大事なことなのだから。

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颯がなりたい「久川颯」とは?これがPちゃんから颯ちゃんに出された課題でした。これに対して、

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颯ちゃんは口ではみんなに好きになってほしいと答えました。しかし本心では違うことを思っていたのです。それも、この時はまだPちゃんにもいえない本心でした。

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はーは、はーを好きになりたい。自分に好きっていわれたい。というものでした。颯ちゃんのソロ曲お披露目が終わっても、颯ちゃんの心に引っかかったままでした。

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そして「サマーサイダー」のお話です。ベテラントレーナーさんの厳しくも的確なダンスレッスン。

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レッスン動画をすぐにアップロードするから各々確認して出来を見返しなさい。久川なら今日私が指摘したことがわかるとも仰っています。ベテトレさんはレッスンに厳しい方ではあるけどアイドルたちに期待しているがゆえの厳しさでもある

ベテラントレーナーさんがアップロードしたダンスレッスン動画を見た颯ちゃんは

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今の自分の出来があまりにも拙いことに気が付きます。それだけではなく、

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悠貴ちゃんとユニットということは自分は何回も悠貴ちゃんの隣で踊る。必然的に悠貴ちゃんと自分が比べられるということもわかってしまったのです。わかってしまったらがんばっているつもりなのに集中できない。悠貴ちゃんみたいに細かいところまできっちりやっても上手くいかない。自主レッスンで疲れてランニングもサボり気味で続けることができない。夜ふかしもしたい。お菓子も食べちゃう。レッスンもしんどい…とひとり悩む颯ちゃん。

気がついたら双子のお姉ちゃんである凪ちゃんが出る番組の時間になったので見ることにしました。今回の本題からはそれますが凪ちゃんのメインストーリー(楽曲追加)コミュは心も体もあったまってほっこりとした気持ちになってとても良いぞ。

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凪ちゃんは話題の個性派アイドルとして地位を確立していました。

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頑張りを見届けたと同時に自分のアイドル像に悩む颯ちゃん。なーは個性派アイドル、はーは正統派でも悠貴ちゃんほど真面目になれなくて一番になれない。だとしたらはーのキラキラってなんなろう?

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もしかしてはーはアイドル向いていないのかなぁ…とついに口にしてしまい、レッスンもサボってしまったのです。

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ゆーこちゃん(久川母)のやさしさも今の颯ちゃんにはつらい。オクリモノでサンデーのくだり笑顔になった

ゆーこちゃんの元に帰りたいなんていえない。今のはーはひとりぼっちだ。そんな悩める颯ちゃんのもとに現れたピンク髪。

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困っているアイドル仲間の女の子をほっとけないカリスマギャルアイドル城ヶ崎美嘉その人でした。

美嘉は悩める颯ちゃんを連れてレッスン場に連れて行きました。そこで颯ちゃんはぽつりぽつりと話し始めました。

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凪のように個性がないと言われているのは知っていた。でも自分は正統派だからと思っていた。でも自分は正統派でも凄くもなかった。自分はがんばってやっているのに楽しそうに努力する悠貴ちゃんを前に敵うわけがない。追いつくためにやってきたけどいつまでもいつかのままではダメになると。

それを聞いた美嘉はこう質問したのです。

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颯ちゃん自身はどう思っているの?と。

これに対して颯ちゃんは

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自分にはずっと凪がいた。凪と何でも比べてきた。凪と自分とを比べ続けていた。だから勘違いしてた。自分はなんでもできると思っていた。すごい子だと思っていた。

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でも実は凪の苦手なことが颯にできただけ。アイドルの才能なんてなかった。ということを美嘉に打ち明けたのです。

 

美嘉が悩みを聞くために颯ちゃんを誘ったからこそ明かされた颯ちゃんの悩みですが、そのうちの「颯は自分ではなんでもできるすごい子だと思い込んでいた」ことに気がついていた人たちがいます。ゆーこちゃんとPちゃんです。

ゆーこちゃんは電話で颯ちゃんにこう言っていました。

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颯は昔からなんでもできるわりに危なっかしい、と。

Pちゃんは既に颯ちゃんが持っている自己肯定感の危うさに気がついていました。そしてそのことがきっかけで引き起こすであろうバッドエンドも。

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能力がある程度高く、順応性もある。努力も程々にできる。人の話も聞くことができる素直さもある。天真爛漫な性格。でもそのすべては中の上。一般人としてであればそれで十分高いものであった。しかし颯はアイドル。アイドルはそれ一本で渡っていけるほど甘い世界ではない。

なによりも中の上ほどよくできる能力を持ち合わせたからこそ颯は挫折というものを経験したことがない。なんとなく頑張ったらできたという根拠のない空っぽの自信は積み重なり膨らみ続けている。持ち前の中の上程度の能力では越えられない本物の壁にぶつかったとき、颯の空っぽの自信はあっけなく壊れる。その結果颯は挫折から立ち直ることなどできず心が壊れ、周囲から孤立し、アイドルを辞めてしまうことになりかねない。

悲しい結末にならないためにPちゃんは下準備もちゃんとしていました。

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颯ちゃんの支えになる仲間を作る。これはこれまでのコミュやイベントやしんげきワイドやしんげきアニメなど色々なところでで出会ったであろうアイドル仲間や友達などがあてはまります。その中にはもちろん、凪ちゃんも含まれます。

颯ちゃんに経験を積ませる。日々のレッスンやお仕事やステージ等で積み重ねたものは決して無駄になりません。

颯ちゃんに自分自身と向き合う準備も少しずつさせる。こちらは過去のイベントや先程記したストーリーコミュでPちゃんから颯ちゃんへの課題として出してきました。

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「VOY@GER」という楽曲を颯ちゃんが歌ったときにもPちゃんは同じように課題をだしていたのです。このときはワンステップ上のお願いという形ではありましたが颯ちゃんにこの曲を選ばれた理由や自分が歌う意味、颯ちゃん自身にとっての理由となるもので颯ちゃんに考えさせるということをしていました。

そうやってPちゃんは丁寧に地固めをしたのです。今後も颯ちゃんが言うところの皆が好きになるアイドルとして輝き続けるために。颯ちゃんが楽しくアイドル活動をし続けることができるために。何より、颯ちゃんが颯ちゃん自身を好きになってもらうために。

 

②美嘉は今も悩み続けながらも前に進んでいる

次に城ヶ崎美嘉ちゃんについて見てみましょう。

城ヶ崎美嘉ちゃんはカリスマJKギャルアイドルです。世の女子中高生の憧れと呼ばれても良い存在として描かれています。莉嘉ちゃんという中学生の妹がいて彼女もアイドル活動をやっています。

実は、元々美嘉はモデルとして活躍していましたがアイドルに転身しました。

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はじめてのダンスレッスンでは事前に予習もしたし初めてとは思えないとトレーナーさんもほめてくれた。妹がいるからかっこいいお姉ちゃんを演じるのも大変。この妹がいるからかっこいいお姉ちゃんを演じるのも大変、よく覚えておこう。

アイドルとしての宣材写真を撮るときも美嘉はこんなことを言っていました。

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アタシはそんなに弱くないよ?と。

プロデューサーは宣材写真で城ヶ崎美嘉らしく撮ってほしいとお願いしました。

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どんな風になっても、美嘉は美嘉。それはプロデューサーが知っているよね?と。

そんな感じでダンスレッスンでは調子に乗ったことを言っていたり宣材写真ではまだ自信がみえた美嘉ちゃん。

いざ人前で歌を歌うとなったときの美嘉の様子がおかしい。

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美嘉は人前で、プロとして歌を歌って踊ることにかなりの不安を感じていました。出来ることなら恥ずかしい思いもしたくないと。

これに対してプロデューサーは美嘉に「楽しんでいこう」と返したのです。

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楽しむなんてできるわけない。でも、ここで出ていかなかったらもっと楽しくないかもしれない。

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覚悟を決めた美嘉は歌うことを決意しました。そして自分から見えるところにプロデューサーがいてほしいとお願いもしました。当然だよなぁ!

はじめてのステージを終えた美嘉は疲れたような顔をしていました。全力でやったけど緊張してボロボロだったと。

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プロデューサーは美嘉にききました。美嘉のファンはどうだった?と。

美嘉はファンが応援してくれた。優しかったと笑顔を見せました。

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そしてファンの皆をもっとちゃんと楽しませたいと決意しました。

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最高の歌声を届けられるアタシになりたい!と笑顔で希望を語ったのです。

 

そんな美嘉にも試練が訪れました。そう。莉嘉ちゃんと姉妹でふたりのユニット「ファミリアツイン」でのことです。ふたりが歌った「Twin☆くるっ★テール」という楽曲のイベントコミュはこれから書く美嘉の内面はもちろん莉嘉ちゃんが美嘉が思っている以上に考えて成長していることがわかる様子が見えてとても良いので全人類見てほしい。

「Twin☆くるっ★テール」を莉嘉ちゃんと歌うことになった美嘉は日々成長していく莉嘉ちゃんに大きな期待だけでなく不安も抱いていました。それと共に美嘉自身の不安も膨らんでいきました。美嘉はプロデューサーに打ち明けることを決めたのです。プロデューサーに美嘉の秘密のレッスン場の場所を教えたという形で。

そう、颯ちゃんを誘ったレッスン場というのは美嘉がプライベートで借りている秘密のレッスンスタジオだったのです。人に見られないように美嘉はひとりで血の滲むような努力を重ねてきたのです。

秘密のレッスン場で美嘉はプロデューサーにこう言いました。

自分はそこまですごくない。レッスンも人一倍やって流行も勉強して学業を疎かにしないで頑張らないといけない。そうしないと周囲に追いつけない。「カリスマJKアイドル城ヶ崎美嘉」はそうやってできた偽物だ。本物の城ヶ崎美嘉はすごくない。どんなに自分が必死に頑張っても、きっといつか城ヶ崎美嘉が「カリスマJKアイドル」に追いつかなくなる気がした。

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「本物のカリスマJKアイドル」となるのは他の誰かか、それとも日々成長していく莉嘉のことかな、と。

美嘉はプロデューサーに「カリスマJKアイドル城ヶ崎美嘉」は偽物であり本当の自分は大したことないこと、血の滲むような努力をし続けないと周囲に追いつくことなどできない自分と「カリスマJKアイドル城ヶ崎美嘉」はイコールではないこと、日々成長していく莉嘉ちゃんに恐れ慄いていることを明かしたのです。

 

血の滲むようなハードすぎる努力をし続ける美嘉に対してプロデューサーはこういったのです。

美嘉は偽物じゃないと。

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プロデューサーは美嘉に対してこう続けます。

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美嘉は必死に努力してかっこいい姿を作っている。その姿こそが「カリスマJKアイドル」の姿なんだ。それは偽物なんかじゃあないのだと。

プロデューサーにそう言われた美嘉は

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ずっと美嘉自身が自分を好きでいて、みんなが憧れてくれる、カリスマJKの城ヶ崎美嘉でいたいからプロデューサーを信じて頑張り続けると決めました。

 

美嘉が莉嘉ちゃんに恐れ慄くようになったのは莉嘉ちゃんがアイドル活動をはじめてから少しずつわかったことかもしれません。

ただ、直接の引き金は家で莉嘉ちゃんに「お姉ちゃんを目指すのやめる!」と言われたことなのです。ですが莉嘉ちゃんはそのことを安易に言ったわけではありません。

お姉ちゃんは今でも大好きだし、憧れだし、尊敬もしてる。でもいつまでも自分はお姉ちゃんの真似をしているだけではダメなんだ。アタシはアタシらしくお姉ちゃんとユニットになる。Pくんも皆もアタシはアタシだと言ってくれて認めてくれている。アタシは城ヶ崎美嘉の妹じゃなくて城ヶ崎莉嘉になってお姉ちゃんとユニットを組みたい。だからこれからは自分で考えなきゃ。という結論に至っていたからです。

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しかし美嘉は「お姉ちゃんを目指すのやめる!」と莉嘉ちゃんにいわれて誤解をしてしまったのです。

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美嘉は莉嘉がお姉ちゃん目指すのやめるといわれたのは莉嘉に幻滅されたからだ。アタシはもう莉嘉の憧れですらない。やっぱり莉嘉の前でかっこいいお姉ちゃんを演じきることなど不可能だったんだ。莉嘉はきっと本当はすごくないアタシに落胆しただろう。カリスマJKアイドルの城ヶ崎美嘉という偽物の限界がきてしまった。それが今。と思い込んでしまったのです。そんなことないのにね。

このときは莉嘉ちゃんとちゃんと向き合って話をしようというプロデューサーのアドバイスを実践したことで、美嘉は莉嘉ちゃんがなぜあのようなことを言ったのかという本当の理由と莉嘉ちゃんの本心がようやくわかり、負けていられないと闘志も燃やすことができました。

 

「サマーサイダー」ではどうだったかというと美嘉は自分がいつも使っている秘密のレッスン場に颯ちゃんを連れていき、颯ちゃんが心に抱えているものを少しずつ言葉に出していくのを聞いていました。

聞き終えた美嘉は颯ちゃんにこう言いました。

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本当の本当は自信がないのに必死に頑張ってたんだ。アタシと、同じだね。と。

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カリスマなんて呼ばれてるけど最初の頃は自分に自信がなかったこと。

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そして、美嘉自身の才能はよくて普通だと美嘉は思っていて、かつずっと隣で見てきた妹の莉嘉ちゃんの方が才能があると思っていることも明かしたのです。

つまり、かつては美嘉自身も自信がなかったんだよと言うこと、それを隠すために頑張り続けていたこと、おそらく美嘉は今も身近にいる妹の才能に恐れ慄いているであろうということに他なりません。

美嘉は話を続けます。

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莉嘉の憧れで居続けたくてレッスンし、勉強し、嘘がバレないように日々必死に頑張って心折れかけたときにプロデューサーにいわれたんだ。美嘉が輝こうと頑張る姿がカリスマアイドルなんだと、その姿は偽物なんかじゃないと教えてもらったことを。

 

③きみはひとりじゃない

自分のことを話し終えた美嘉は颯ちゃんに優しく語りかけます。

颯ちゃんが頑張っているところを知っている。颯ちゃんがレッスンを頑張って、お仕事をして、ファンの皆を笑顔にしてきたことを知っている。それは立派なアイドルだ。颯ちゃんは自分にアイドルの才能がないと言っていたけどアタシはそう思わない。

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「なにかになりたい」と思っている子はみんな、アイドルの才能があるんだよ。と。

美嘉がいうところの「なにかになりたい」の美嘉の「なにか」とは偽物ではないと言ってくれて自分を信じてくれるプロデューサーのため、いつも応援してくれるファンの笑顔や期待に応えるため、莉嘉ちゃんにとってカッコいいお姉ちゃんでい続けるため、莉嘉ちゃんが尊敬し憧れ続けてくれるため、そして美嘉自身が「城ヶ崎美嘉」をもっと好きになりたいという願いなのです。

それでも美嘉ちゃんのようにスタジオ借りてまで努力できないよと言う颯ちゃんに美嘉はこう優しく返しました。

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今はまだわからなくとも覚えていて。アタシは颯ちゃんを応援しているよと。

美嘉が面倒見が良いと言う書き方は方々でされています。ですがここまで美嘉が他人のことに首を突っ込むかというとそれは違うだろと私は断言できます。面倒見のよさにはただお節介を焼いてはいけないことと安易に他人のことに首を突っ込まないということくらい美嘉はわかっているし実践もできている。でもなぜ美嘉がここまでのことをしたのか。

日々他のアイドルたちに追いつき追い越すためにレッスンやお仕事をしている颯ちゃん。自分はその姿をずっと見てきた。アタシは思う、努力して輝こうと頑張る颯ちゃんのその姿。彼女はアイドルとしての才能がある。

周囲と比較して自分が持っていないのではと考える颯ちゃんの姿がかつて自分が悩んでいたことと重なって見えた。颯ちゃんと自分は別の人間、だけど天性で持っているものがなくても努力で補って出来ることを増やそうと、何でも出来るようになろうというところが自分と似ている。そして颯ちゃんは今目の前でアイドルを辞めるかもしれないと思い悩み苦しんでいる。颯ちゃんには味方がいるよと知ってほしい。颯ちゃんには颯ちゃん自身のことも好きになってほしい。

これは他人事なんかじゃあない。

アタシは放っておくことなどできない。

おそらく美嘉はそう考え、かつてプロデューサーだけを招き入れた秘密のレッスン場に颯ちゃんを誘ったのでしょう。

 

ここまで美嘉が颯ちゃんに話したこととほぼ同じことを颯ちゃんに言っている人がいます。Pちゃんです。

美嘉と入れ替わるようにして美嘉の秘密のレッスン場に入ったPちゃんに颯ちゃんが「はーの才能は何?はーの魅力は何?」と聞いた時の回答がこちらです。

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颯の才能や魅力というのは、颯が思っているような天性のものではない。むしろその逆のものだ。天才になれなかった人たち。突出した個性を得られなかった人たち。それでも夢を諦められない、大勢の普通の人たち。颯が頑張って輝いていく姿はきっとそういう人たちに勇気を与える。それは、颯だけにしか見せられない輝き。アイドルの輝きは、結果だけに表れるものではない。過程の中に宿ることもある。

それが、久川颯の輝きなんだと。

Pちゃんが颯ちゃんにかける願いや颯ちゃんがさらにきらめく輝きを込めているもののひとつが颯ちゃんのソロ曲「Packing Her Favorit」になるのでしょう。

楽曲のお披露目前も颯ちゃんはPちゃんの問いの答えがまだまだわからなかった。でもPちゃんはこう言いました。

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答えが見つかっていないならそれでもいい。そのまま、ステージに上がって言えばいいのだと。

それでも颯ちゃんは不安を口にしました。

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Pちゃんは「大丈夫。これまでの経験があれば大きな失敗はしない。探し続けることが大事なんだ」とアドバイスしたのです。

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今はまだ颯がわかっていなくても悩みながら歌い続けることがこの曲を颯にとって特別なものにする。この曲は、颯を未来へ連れて行ってくれる曲だから。

颯ちゃんのPちゃんはこれまでも、そしてこれからも颯ちゃんを信じ続けているのです。

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「サマーサイダー」を経た今だと歌詞にある「あの子も好きな 今のワタシ パッキング」の意味が大きく変わったのは自分だけなのかな。

 

④人前で宣言する勇気

本番前、颯ちゃんは意を決した悠貴ちゃんのランニングに誘われました。

悠貴ちゃんと一緒に走った颯ちゃんは弱音を口にしました。

もう諦めたい。才能なんてなかった。徳島に帰りたい。なのになんでみんなそんなことないよっていうの?なんでみんな優しくするの?皆のいっていることわけわかんない。

弱音は怒りとなり…

皆に勇気を与えるアイドルって?頑張る姿がアイドルって?それっぽいこと言ってるだけじゃん!全部はーの勘違いだったって言って!そしたら…はーだって…

嫌だ!そんなのいやだ!

怒りのエネルギーは変化し、颯ちゃんがなりたいアイドル像を叫ぶエネルギーにかわりました。あがき、苦しみ、汗と涙で本来アイドルが見せてはいけない表情ではあるけどそれらを顧みず颯ちゃんは走り続け、叫び続けます。

諦めたくない!はーは諦めたくない!

キラキラのアイドルになりたい!皆に好かれるアイドルに…!

自分を好きになれるアイドルに、なりたいっ!!

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ここの颯ちゃんのその姿、間違いなく美しいと断言できる。

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悠貴ちゃんも颯ちゃんの輝きは何か、きらめきはどこにあるか理解して負けずと走り笑顔になりました。今回は趣旨からずれることもあって悠貴ちゃんのことはかけなかったのですがそちらも成長が書かれていて実に美しくてとてもいいぞ。

本番が終わった後はふたりはもちろん、Pちゃんも笑顔でした。Pちゃんは颯ちゃんにこう告げました。

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颯はようやく、自分と向き合えたね。と。

まだちゃんと答えがでたわけじゃないけど諦めたくない、応援してくれる皆や仲間を信じて頑張ると言った颯ちゃんにPちゃんはこう返しました。

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誰かの言葉で満足して立ち止まるんじゃなくて、皆の想いを糧に前に進めるようになったね。その道行きこそがアイドル久川颯の魅力だよ。

いつか、それを実感して、自分が積み重ねてきたことを振り返ったとき、本当の自信が、颯の輝きを彩ってくれるはずだ。と。

これ言ってるときのPちゃんが満足そうでかつ優しい笑顔なのが想像できる。

 

最後に

まだこれを読んでいながら「サマーサイダー」のイベントコミュを見ていないそこのきみ!コミュ解放されたらみよう!以上!